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おら入院しただよ

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春。

おれはイ○ポになっていた。

なぜ!?

老いを感じた。

友達はおれを笑い、励ましてくれた。

きっと生活がめちゃくちゃ不規則なせいだ。

いずれプロテインとビタミンをとっていけば解決するだろうと思っていた。

おれは1日が36時間ならうまく生きていけたんだろうな。

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どうも調子がおかしい。

風邪のときのように身体が異常に疲れてだるすぎる。

夏バテだろう。

インフルエンザにはほぼ毎年かかって孤独に苦しむ一人暮らし21歳。

だが他には風邪をちょこちょこひくだけで

これと言って病気はしない若者だった。

そのだるさは6月末にはじまって、結局春学期が終わるまで続きやがった。

ウエルネスセンターに行ったら、

血液検査をしろと湘南第一病院に紹介された。

きっと風邪かなんかのウイルスが見つかるだろう。

症状が倦怠感だけとは言え、おれはそう決めつけていた。

湘南第一病院。

どうも病院ってのは年寄りと薬の匂いでいっぱいだ。

おれはじーさんばーさんを尊敬しているが、

病気のじーさんばーさんは見ていて胸苦しくなる。

おれもこうなっちまうのか!?

それが正直な思いだ。

おれの3倍以上生きてきて、いろいろな経験をしているだろう。

その知恵と経験はおれの望むところだ。

だが身体能力は残酷なほどに衰えていくさまを隠しきれない。

このまま土に帰りたいほどの倦怠感が、おれを憂鬱にさせた。

血液検査をした。

血を抜いて成分を調べるだけの簡単な作業。

普段からたまに献血をしてジュースを飲みまくって

マンガを読みまくって菓子を食いまくってテレカをもらって帰るおれとしては、

注射ぐらい苦にならねえ。

はずなんだが、体調が悪すぎるおれはかなりびびっていた。

健全なる魂は健全なる肉体に宿るとはよく言ったもんだぜ。

ニーチェだってどう考えても非健全だっつーの。

そんなことを思いながら針がおれの腕を通っていくのを見ていた。

看護婦さんはベテランだった。

まるで痛くねえ。

まじでチクっともしねえんだ。これが。

痛覚は麻痺してなかったよ。

ベテラン。

なにしてるにしても、おれのあこがれの人種だ。

そんなことに感動しながら、採血は終わった。

「結果は明日出ますよ。」

医者は言った。

おれは朦朧としていた。

・・・・・・

おれはロビーで座って待っていた。

金払うまで待つのってかなりめんどくせえ。

だるい。

なぜかおれは今まで出会ってきた友達を思い浮かべていた。

「Sakaiさん?」

はっとして顔を上げると、受付ではなくさっきのベテラン看護婦さんが呼んでいた。

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