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いやー、世の中不景気である。私は今まで一度たりとも不景気を実感した事など無いが、 ラジオやテレビ、新聞から政治家、それに政治評論家なんて輩まで「不景気」なんて 言っているのだから、とにかく不景気なのだろう。少なくとも彼らやマスメディアにとっては。

実際そんなものではないのか？不景気というものは。別に失業率が4.3%（1998年7月31日現在） を突破したところで、何の影響も無い。関係ないのだ。身内が失業したという話も聞かないし、 友人の父が失業して家計が大変なんて事も聞かない。せいぜい友人の父親が単身赴任を 始めたくらいだ。不景気とは何の関係も無いのだ（栄転という話だし・・・）。 実際ニュースをみたところで、不景気で銀行強盗や郵便局強盗が多発したり、食料品店や スーパーマーケットが襲撃されたりという話は聞かない。 食べて行くことができないので一家心中 したとか、餓死者が急増とか、ホームレスが異常発生なんてことはないのだ。そういう事件が あったとしても、不景気が直接の原因ということはないだろう。

どんなに不景気だといったところで、それで明日食べる米が無くなるほど生活が苦しくなることは 無い。普段どおりの生活を送るのに何の支障もないし、パソコンのパーツは週毎に安くなっていく。 新製品はどんどん売れていく。実際、Windows98はショップの予想を大きく上回る売れ行きを 示しているというし、Matrox社の新商品「MGA-G200 Millennium」は店頭にならんだと同時に 売り切れたそうだ。実際、私がよく行くショップには、その値札のみが貼られていた。 あるショップは、「2兆円減税セール」なんてのをやっていたし、「大安売り」といった札 が貼られているショップなんてザラである（パソコン関係に限らず）。かえって消費者にとって 歓迎すべきことが多い。

失業率が云々などといっても、私の家の近所のコンビニでは「アルバイト募集」の紙が常に 貼られているし、自転車で町中を走っている時も「パート募集」や「急募！」なんて広告を 頻繁に見かける。新聞の求人欄も無くなる事はないし、求人広告だってある。 コンビニにはアルバイト情報誌がズラリとならんでいるし、大学のアルバイト紹介の掲示板 にも多数の募集がある。いったい日本のどこが不景気なのだろうか？ 私の住んでいる環境が異常ということもないだろう。 先の選挙の時も、候補者が口々に「景気対策」や「恒久減税」、なかには未だに「消費税引き下げ」 を口ばしっている者もいたが、いったいどこがどのように不景気なのかを説明してから 演説して欲しかった。なにしろ実感がないのだ。不景気を実感している人なんて、 4年間遊んでいた就職活動中の学生くらいだろう（明日は我が身！？）。

私のバイト先の話を例に挙げるが、私は某ホテルの駐車場の交通誘導のバイトを やっている。ホテルといっても、ショッピングセンターも兼ねているので、買い物客も 多いのだが、不景気だからといって、客が減るといった現象は起きていない。まわりに 何もないというのもあるかもしれないが、大学入学当初からバイトをしているが、 最近の不景気で客が減ったということはない。売り上げが急激に落ちたということも 聞かないし、人員整理が行われている気配もない。

メディアなどは不景気と口をそろえて主張するが、新聞ではそういう傍らで 「夏の出国ラッシュ始まる」とか「帰省ラッシュ」などと書いている。 そんなに不景気ならば働けばいいのだ。 サラリーマンなど、テレビのインタビューでは「不景気だ」と言っていたのに、夏になれば そろって休暇を取って帰省や旅行をする。不景気などと口にするなら働けばいいのだ。 わざわざ休暇を取って、混むのを承知で旅行したりする必要があるのだろうか？ 無駄な時間の消費に他ならないのではないか。そんな時間があるなら働いた方が 収入にもなるし得とはいえないだろうか？
テレビなどで、この時期になると必ず高速道路の渋滞に文句をいう 輩がでてくるが、毎年高速道路が渋滞するのは最早常識である。それで文句を言うのは 余程の身勝手か社会不適合者、学習機能のない愚か者である。そういう者が毎年毎年 高速道路を利用するから渋滞するのだ。「なんでこんなに混んでるんだ」なんて言う者 がいるが、「お前がそこにいなきゃ問題無いだろう」と言いたくなる。 混むのがいやなら利用しなければいいではないか。それしか道が無いということはないのだから。

どうも夏になると、世の中の人は海や山、海外に出かけたくなるようだ。 まぁ、テレビや雑誌などが揃いも揃ってキャンプや海外旅行の特集を していれば、影響されやすい人や周りを気にする人は半ば強迫観念 にも似た感情を抱いて飛びつくのだろう。 「みんなが行くから私も行く」ふざけた理由である。渡り鳥じゃあるまいし。 個というものがないのだろうか？主体性がものの見事に欠落している。
大体、キャンプにしたって、「自然に親しむ」などといっているが、 たかが2〜3日自然に囲まれた生活をしたぐらいで親しめるはずもないだろう。 しかも地面もちゃんと整地され、竈や水道、ましてや電気もあるようなキャンプ場 で自然に親しむもないもんだ。さらに利用客には「自然が好き」などと言う輩も 少なくないが、自然の中を自動車で走り回って排気ガスをまき散らし、 料理やなんやで排水を垂れ流し、火をおこして煙を出すなど、さんざん自然に 悪影響を及ぼしたり破壊しておいて「自然が好き」もないもんだ。 そういう矛盾に全く気付いていないのだ。加虐愛者 か馬鹿かのどちらかである。
海外旅行にしても、最近のパック旅行では美術館巡りの時など、 立ち止まって画を眺めると怒られるそうだ。添乗員など、常に 「立ち止まらないでください」と言うそうだ。何のために美術館に 来ているのかわかっているのだろうか？それでは印象に残るハズもない。 客もよく文句を言わないものだ。まぁ、多くの客には「何処へ行った」かが 重要なのだろう。何を考えているのやら解らない。 スケジュールにしても朝から晩までびっちりと決められ、朝早くからバスで 出かけるそうだ。こんな事を期間中繰り返しているのだ。 金を払って疲れに行っているようなものだ。高い金を払って、印象にも残らないような 観光をして帰ってくる。なぜこんな旅行に行きたがるのか。集団催眠にかかっているか 強迫観念にとらわれているのか、それとも被虐趣味 か・・・。
しかもそれに加え、ヨーロッパや香港に旅行など行った時には有名ブランドショップに 大挙して押し掛けて商品を漁り、現地の人に顰蹙を買い日本人の 評判を悪くして帰ってくる。まともな日本人にも、現地住民にも迷惑をかけている。 とてもまともな神経の持ち主とは思えない。日頃よほどストレスが溜まっているのだろうか。 以前何かで読んだが、買い物でストレスを発散するという行為は、 精神医学的にみると注意信号なのだそうだ。そんな精神病質者 ギリギリの連中が日本人の中に無数にいると考えるとゾっとする。