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「クラシックゲームファンの部屋」

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○走るのが楽しい「アウトラン」(アーケード・他)
 1986年、アーケードゲーム界は驚きと感動に包まれました。
 その頃話題だったセガの体感ゲーム。筐体自身が動くというその斬新な発送は、まさにアーケードゲームとしての長所を最大限に利用しており、ゲームファンはもとより一般層にも大きく注目を集めることに成功していました。
 「ハングオン」「スペースハリアー」「エンデューロレーサー」と発売された体感ゲーム。その第4弾として、本作「アウトラン」は発売となったのです。

 アウトランの内容を一言で言うと、「車を操作して、街を疾走するレースゲーム」と、簡単に済ませることが出来ます。筐体にはハンドル・ギア・アクセル・ブレーキが備えつけられていて実際の車と同じように操作し、ハンドルの動きに合わせて筐体も動きます。そう、内容はとても単純なのです。単純すぎるほどです。
 しかしアウトランはただのレースゲームで終わりませんでした。なぜなら、それまでにない魅力的な要素を多数兼ね備えていたからです。

 まず最初に目に付くところは、景色の美しさでしょう。レース上ではなく街中(アメリカと思われる)を走るので、様々な家・建物・お店が立ち並び、幻想的な景色が流れていきます。なにが幻想的かというと、いろいろある中で、なんといっても石のトンネルをくぐって走り抜けるときでしょう。なんともいえない美しい感動を与えてくれます。
 各ポイントのゴールごとにコースを選択するようになっており、左右のどちらを進むかを自然に選べるようになっています。この要素が、コースのバリエーションを生み出すことに成功していますね。
 そしてBGM。最初に3曲の中から選択するようになっています。どれもノリノリの素晴らしい曲で、走りをさらに盛り上げます。特に有名で、僕も一番好きな曲が「マジカル・サウンド・シャワー」です。本当にいい曲で、アウトランの魅力をさらに引き立たせています。カーステレオから流れるという演出もうまいですねえ。
 操作する車がそれまでのレースカーとは違った高級な楽しみのある「テスタロッサ」なのも、重要なポイントですね。横に彼女を乗せて。
 あまり目立たないのですが、操作性が良いのもポイントでしょう。自然に操作出来てますもんね。
 こういった一つ一つの高い完成度がうまく絡み合い、プレイヤーに「走りたい」という、レースゲームにとって最も重要な気持ちを思わせる。それも、楽しく走りたいと。流れる景色、ノリのいいBGM。そう、今自分はテスタロッサでドライブを楽しんでいるんだ。

 実は僕は意外にも、アーケードでアウトランが出た当初はプレイしていないんです。その頃は今ほどゲームに夢中じゃなかったというのもあるけど、恥ずかしいから(笑)。体感ゲームはプレイするのって、勇気いりますよねえ。
 だから本格的にアウトランを楽しんだのは、実はメガドライブ版なのです。メガドラ版は遊んだなあ。本当に気に入ったなあ。アーケードの完全移植(そりゃもちろん、ハードの限界があるけど)はもちろん、オリジナルの要素があるのが良かった。難易度もスーパーイージーからスーパーハードまであり、誰にでも楽しめる難易度を実現していたし、全てのコースのエンディングを観ると、オリジナル(真)のエンディングがはじまるのがすごく良かった。本当に感動した。実は僕レースゲームはそれまであんまり好きじゃなかったんだけど、心を入れ替えたぐらいだもん。もっとも、いまだにアウトランを超えるレースゲームにはめぐりあってないけど。

 人気作だけに当然続編として、「ターボアウトラン」「アウトランナーズ」と制作されたけど、やっぱりアウトランが一番いいなあ。なんか普通のレースゲームになってしまって、アウトランが本来持つ「走るだけで楽しい」という魅力が薄らいでいるような気がして。

 出入りの激しいアーケードゲームの中で、アウトランは今だに現役というところは少なくないです。僕も現在稼働中の場所を知っているぐらいですから。
 名作であるメガドライブ版、完全移植がされたサターン版のどちら共今でも楽しめますので、まだ遊んだことのない人は遊んでみてくださいね(他にもマーク3・PCエンジン版もあります)。きっと楽しいドライブが出来ると思いますよ。


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