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「クラシックゲームファンの部屋」

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○Dark Tower(Vectrex)

 「Dark Tower」は1982年に、アメリカの家庭用ゲーム機「Vectrex」(日本では光速船)用に発売されたゲームソフトです。
 内容は、ロールプレイングっぽいです(あくまでアクションゲームとして作られているので)。
 主人公のファイターを操作して森をさまよい、4つの鍵を探し出し、ダークタワーへと侵入することが目的です。
 画面は3Dで、ファイターが前進する度にベクタースキャンで描かれた森が迫ってくるので、ドライブゲームをやっているかのようです。
 森には宝箱があり、その中に以下のもの(というか人)が隠されています。
 魔術師…ファイターを助けてくれるアイテム・ゴールドを与えてくれる。
 盗賊…盗賊と戦闘が始まります。
 空…なにもありません。

 戦闘の方法ですが、壁の向こうから盗賊が投げる物を避けながら、こちらも物を投げて盗賊に当てるというシステムです。ただ見るだけじゃなく、あくまでアクションゲームしているのがいかにも昔風ですね。

 森には他にも、ワープする場所・死んでしまう場所があり、注意しないとダメです。
 ダークタワーを見つけると、4つの鍵の順番(パスワード)を求められ、正解しないとどこかに飛ばされてしまいます。
 見事4つの鍵の順番を正解すると、ファイターはダークタワーに侵入し、ゲームクリア(解いた)となります。
 僕はダークタワーに入ってからもなにかがあるのだと思っていたので(というか、普通そう思うよね)、この終わり方には驚きました。
 Vectrexですので、全てが線で描かれているベクタースキャン方式。これが非常に美しい。3Dで迫ってくる森の木が、なんともいえない上品な光を放っています。
 ストーリーなんてありませんし、もちろん美少女キャラも出てきません。
 しかし、この不愛想ともいえる線画の世界が、ダークでしぶくて、かっこよく感じれますから不思議です。
 しかも主人公のファイターの行動は自由。その気になれば、一生森をさまようことも出来るのです(マジで)。
 やたらと細かい背景・設定を設けなくても、十分主人公であるファイターに感情移入可能です。暗くて冷たい森・手ごわい盗賊・謎めいた魔術師、そして不気味なダークタワー。
 数あるVectrexのゲームの中で、僕はこの「Dark Tower」が一番好きです。

 ダークタワーに侵入したところで終わりという作り方ですが、ひょっとしたら続編を考えていたのかもしれません。
 ところがこの傑作である本作ですが、どういうわけか発売には至らなかったらしいのです(だから僕も特別なルートで入手した)。なぜなのかは不明です。ひょっとしたらダークタワーの呪いか?(ありきたりなオチで、すみません)


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