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「クラシックゲームファンの部屋」

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○あ、キングコングだ!(クレイジークライマー)

 一番好きなアーケードゲームは何かと考えたら、僕は本作「クレイジークライマー(1980年 日本物産)」が頭に浮かぶ。
 あまりにも有名な作品なので説明はいらないと思うけど、一応説明します。内容は、レバーを2本使ってビルに登るクライマー(登山家)を操作し、途中の邪魔な障害物を避けて、ビルの頂上にたどり着くのが目的です。
 発売された当時、僕はまだ10歳。インベーダー・ギャラクシアン・平安京エイリアンなどを見てきた僕は、突然目の前に現れたこの作品を見て、ビックリしてしまった。システム的に斬新だったり、レバーが2本など外見的な驚きもあるけど、なにより僕の目を引いたのが「キングコングがいる!」であった。当時(今でも)キングコングの大ファンだった僕は、それだけで本作に注目。でもどうやって遊んだらいいのかわからないので、とりあえず誰かがプレイするのを見ることにした。人のプレイを見ていると、おじさんが窓から現れて植木鉢を落とす・窓が閉まって邪魔をするなどがわかった。しばらくしてシラケ鳥(コンドル)が出たときには笑ってしまった。そしてキングコングが登場。もうこのシーンを見ただけで、僕は本作のファンになることを決定した。
 やがて自分もプレイ! でも難しい。最初の方で平気でゲームオーバーになっていた。でも、キングコングに会いたい一新でがんばり、操作方法も(今でも十分斬新な操作方法だ)なんとかなれて、先に進めるようになった。そしてキングコングに会えた瞬間、めちゃくちゃうれしかった。でもその時は面クリアできなかったんだけど。
 キングコングはビルを登るので、自分もキングコングになったかのような気がするのも楽しかった(だからキングコングが登場するのか?)。
 最初はキングコングに会いたいからプレイしていたけど、やがて本作に登場する全てのキャラに会いたくてプレイするようになったなあ。全てのキャラに会うためにはがんばって先に進むしかないけど、自分の腕じゃあ無理なので、よく人のプレイ画面を眺めていたっけ。「あ、あんなキャラがいるのか」と。
 本作のオリジナルストーリーも考えたなあ。クライマーが正義の味方で、仲間(キングコング・コンドル(シラケ鳥)・花瓶落とし(イジワルおじさんを僕は当時こう読んでいた)・ヘリコプター・バーベル・鉄アレイ・電気ショック(シビレ看板)・看板・アドバルーン)と共に戦うというストーリーで。
 僕は子供の頃、洗濯バサミでものを作るのが大好きで、怪獣・合体ロボット(本当に合体するように作っていた)なんかをよく作っていたんだけど、クレイジークライマーのキャラも作って遊んでいたっけ。やっぱり好きだったんだなあ(もちろん今でも好き)。
 クレイジークライマーの魅力は、やっぱりビルを登っていくことによって登場する、様々な愉快なキャラクターだと思う。しかもそれのどれもが、クライマーに障害物を落とすだけなんだけど、ちゃんとキャラの性格に合わせて工夫してあるので、それを見るだけで楽しい。
 不条理で無意味な設定もいい。ビルを登るという、別に大して意味がないのだけど、登ってしまうという。ビルの頂上に悪者がいて倒すという設定じゃないのがいいよなあ。最近のゲームはみんな現実世界のシミュレートばっかりにはうんざり。ゲームなんだから、もっとゲームにしか出来ない世界観を作ってもいいと思う。そういえば本作は、殺戮が一切ない作品としても高く評価するべきだと思う。なんだかんだいってほとんどのゲームは、なにかの敵を倒すのだから。
 今はプレイステーションの「ニチブツ アーケードクラシック」の中の一本として本作が収録されているので遊んでいるけど、やっぱり当時の方がはるかに燃えていたことがよくわかります。こればっかりは仕方ないか。でも日本物産さん、続編の2を収録した、「ニチブツ アーケードクラシック2」を発売して欲しいなあ。絶対に買います!
 そういえば僕が基板を集めようとコントロールBOXを購入したのも「クレイジークライマーの基板が欲しい!」からだった。でも今だに本作の基板はないの。だって値段が高いから…。


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